○国鉄準急形
準急とは普通列車、もしくは快速よりは停車駅が少なく、急行より停車駅の多い列車である。
国鉄時代には設定があったが、国鉄分割民営化後は設定がない。
戦前は運賃のみで運行されていたが、戦後になって準急料金が設定された。
気動車ではキハ55系が国鉄最初の優等列車として誕生し、多くの派生形も誕生した。
国鉄キハ55系気動車
国鉄が最初に投入した優等列車であり、1956年に誕生し、1960年にかけて486両が製造された。
キハ55系という呼称は国鉄の正式系列呼称ではなく、
同一の設計思想により製造された形式を便宜的に総称したものである。
新造車
キハ55形
勾配区間対応のためにエンジン2基の三等車。
ナハ10形客車をベースに誕生した軽量化車両で、
先行試作車は1956年に5両キハ44800形(44800〜44804)が誕生した。
1957年4月に呼称改正でキハ55形1〜5に改番された。
2次車は1957年に6〜15、3次車は16〜46、4次車は101〜270が製造。
キハ26形
平坦区間対応のためにエンジン1基の三等車。
1958年から製造され、1次車は1〜22、2次車は101〜272が製造。
キロハ25形
準急列車の二等座席需要に応需するため、二等車と三等車の合造車として誕生した。
エンジンは1基で、片運転台の運転台寄りが二等客室、後側が三等客室でデッキ付きである。
1958年から製造され、1次車は1〜5、2次車は6〜15が製造。
キロ25形
二等車の需要が拡大したため、エンジン1基の二等車。
1959年から製造され、1〜61が製造。
改造車
キハ26形300番台
キロハ25 1〜15→キハ26 原番+300。二等三等合造車から普通車に改造。
1967年から1968年にかけて改造。
キハ26形400番台
キロ25形→キハ26形 原番+400。グリーン車から普通車に改造。
1967年から1969年にかけて改造。
キハ26形600番台
キハ26形400番台→キハ26形601〜621。ロングシート化改造。
1976年から1977年にかけて小倉工場および鹿児島車両管理所にて改造。
キユニ26形
キハ26形→キユニ26形1〜25。郵便荷物車に改造。1973年から1980年にかけて改造。
キニ26形
キハ26形4両を荷物車に改造。1973年から1975年にかけて改造。
キニ56形
キハ55形4両を荷物車に改造。1971年から1978年にかけて改造。
国鉄キハ60系気動車
国鉄が大出力エンジンを搭載した気動車の試作車として、
DMF31HSA形、400PS/1,300rpm1基を搭載した車両として誕生したが、
試作車のみで量産化には至らなかった。
キハ60形
外観はキハ55形に似た片運転台三等車。
1960年に1、2が製造。
キロ60形
外観はキハ55形に似た片運転台二等車。
1960年に1が製造。1968年に格下げされてキハ60 101に改番。
REI RINGONO Diesel railcar
All rights reserved,
Copyright (C) Semisweet Apple Company and REI RINGONO 2010-2012